Vol.8 ストーブ投入! あったか~い☆
みなさん、こんにちは! Riです。
変わりやすい天気の日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか? スタジオでは、あまりの寒さにとうとう石油ストーブが登場しました! わーい!
最近のスタジオはというと、「YOROZU ICHI」への準備を着々と進めています。しかし、ずっと作業をしているだけだと煮詰まってしまうのが人間の性……。クリスマスへの想いをはせたりして、気を紛らわせることもしばしば^^ この間までハロウィンモードだった世の中も、終わればすぐにクリスマスモード一色ですからね。某夢の国では早くもクリスマスのパレードで雪を降らせているようですし、近所のホームセンターでもツリーの販売に力を入れ出しましたよ~。スタジオでは、イルミネーションを展開しようかなんて密かな試みが……。仕事帰りのお疲れのときに、スタジオの綺麗なイルミネーションを見て癒されて欲しいな~なんて♪
さて、突然ですが、みなさんには「自分の人生に影響を与えた人物」っていますかね?
もし、そんな人物の名前を三人挙げなさいって言われたら、誰の名前を挙げますか? 昨日、お風呂に浸かっていたら、ふとこんなことを思ったんです。Ri自身には、自分の人生に影響を与えた(良い意味限定ですよ!)人がたくさんいるのですが、特に三人と指定されたら、この三人の名前を挙げるだろうな~なんて。
今回は、そんな人物の一人、尾崎放哉(おざき ほうさい)を紹介します!
放哉のことを知ったのは、中学の国語の授業が最初だったと思います。
「咳をしても一人」という有名な俳句をみなさんはご存知ですか? この季語もなく、五・七・五でもない、たった七文字が俳句だと言われたときの衝撃といえば……感受性が今より百倍豊かだった自分にとっては、本当にハンパなかったです。なんて切ないんだろう、なんでこんな一言で色々考えさせられるんだろうって……。
その後、大学生になったRiは、大型書店でようやく彼の句集に出会いました(『尾崎放哉句集』春陽堂書店)。そこで、初めて彼の衝撃的な人生を知るのです。
ざっとプロフィールを紹介しますと、放哉は明治18年に生まれ大正15年に亡くなりました。数え年42年の短い人生。当時の東大を卒業し、保険会社のエリートサラリーマンになりますが、人間関係でうまくいかなくなり、酒浸りになり、とうとう家族を捨てて流浪の果てに俳句漬けになり、病気になり、最終的に孤独死……。まあ、壮絶な人生ですな。
作品を見れば、自ずとそんな壮絶な人生が伝わってきます。ここで、Riのお気に入りをいくつか載せておきます。
「たつた一人になり切つて夕空」(原文ママ)
「花がいろいろ咲いてみんな売られる」
「ビクともしない大松一本と残暑には入る」
「入れものが無い両手で受ける」
「働きに行く人ばかりの電車」
「春の山のうしろから烟が出だした」
一つひとつの言葉をじっくり味わう……たまには静かにコーヒーでも飲みながら、そんな時間を過ごすのもいかがでしょうか。エンターテイメント小説は一度読めば楽しみは終わってしまいますが、詩や短歌や俳句などのジャンルの文学は、読み手が積極的になりさえすれば何度でも楽しめるという魅力があります! Riは自分の作品を読んでもらいたいという気持ちはもちろんありますが、それ以上にもっと沢山の人に詩・短歌・俳句といったジャンルの文学の魅力を伝えたいという気持ちがあるんですよ~。
「YOROZU ICHI」では、そんな想いも込めた新たな詩集を出す予定です。お楽しみに!
あ! 機会があれば、みなさんのおススメの作家さんや作品を教えていただけると嬉しいです☆ では、また!!